染色について
ナフトール染め
ナフトール染めとは生地を染色する手法のひとつで、ナフトール染料を使用します。これは別名、アゾ染料やアイゾック染料とも呼ばれています。
ナフトール染料は水に溶けない特性を持っておりますため、そのままでは繊維を染めることができません。そのためまず繊維をナフトールAS類で下漬けし、その上から顕色剤であるジアゾ化液に浸すことで、繊維上で不溶性のナフトール染料と合成させ、その結果として生地を発色させることが出来ます。この手法は一枚の生地を色々な色に塗り分けることができませんので、これを紅白幕で活用する場合、赤色と白色の生地をそれぞれ縫い合わせて仕立てられます。
その結果、重量は多少出ますがしっかりとした紅白幕に仕上がります。
顔料染め
顔料染めとはその名のとおり、顔料インクを用いて生地を染色していく方法のことを言います。しかし単純に言えばこの手法は、顔料インクを生地の上に乗せて付着させていくというようなイメージのため、生地繊維の中まで染め上げるわけではありません。そのため使用する生地素材にもよりますが裏抜け率はそれほど高くなく、また顔料染めで仕立てられた生地は多少硬さが出ると言われております。
ただし、この顔料染めで仕立てられた紅白幕は、一枚の生地上で色を塗り分けていくことが出来るため、上記のナフトールのように縫い合わせる必要もなく、その分軽量となっております。
片面グラビア印刷
こちらはビニール素材に使用される方法です。その名の通り、ビニール素材に直接インクを吹きかけて色を付けていくため、染色と言うよりはプリント印刷のイメージを描いて頂けるとわかりやすいかと思います。
ビニール素材の紅白幕は撥水性が多少あるため、屋外で使用されるお客様もいらっしゃるかとは思いますが、このプリント方法で発色された色は紫外線にそれほど強いわけではございませんので長時間、太陽の光が当たる場所にて放置してしまいますと、退色する可能性がございます。そのためやはりこちらの印刷方法で仕立てられたビニール素材であっても、やはり基本的には屋内使用を当社では推奨させて頂いております。